地域-但馬の風土に育まれる食べもの-

小麦

小麦カット

中谷農事組合法人

コウノトリがえさをついばむ姿が今は日常的になった豊岡市の通称「六方田んぼ」。春にはすがすがしい青の小麦が15ヘクタールを埋め尽くします。ここ中谷(なかのたに)では、33農家が法人を結成し、米、小麦、大豆の大型農業を経営しています。2011年7月には全国農業コンクールで名誉賞(農林水産大臣賞)を授賞しました。授賞理由は「コウノトリが再び空を飛ぶ姿が見られることをめざし、環境に配慮した農業を開始。農薬を減らし水の管理を工夫することで生き物と共生するコウノトリ育む農法に取り組んできた」ことでした。
大徳醤油は2005年から中谷の小麦で、国産丸大豆醤油のほぼ全量を賄っています。
品種:シロガネ、ふくほのか
栽培:減農薬 兵庫安心ブランド 「コウノトリ舞い」認証

小麦生産者の方との写真2005年9月 初入荷

秋の仕込が始まった9月9日、この6月に刈り取りを済ませた但馬豊岡の小麦が入荷しました。

大徳醤油ではこれまでから兵庫県産の小麦を使ってきましたが、県下全域から加西市の全農の低温倉庫に集められたものを引き取っていました。したがって兵庫県産ではあっても、なかなか生産者との結びつきは難しいものでした。

今回、以前から交流のあった豊岡市の中谷農事組合の皆さんから様子を聞き、JAたじまさんの協力を得て、中谷をはじめとする但馬の小麦をいただくことになったのです。

今年の但馬の小麦は農家の苦労の結晶です。

六方田んぼといわれる但馬最大の穀倉地帯であるこの地域は、昨秋、麦の播種が終わったあとに、台風23号による円山川の決壊によって完全に水に浸かってしまいました。

失意を克服して農家はもう一度種をまいたといいます。春、青々とした麦の成長を見ながら水害から復興する豊岡を感じたものでした。この小麦が大豆と一緒になって1年後に醤油に変わるのです。

有機小麦有機小麦

産地:北海道上川郡
品種:春よ恋
栽培:有機栽培
認証:北海道有機認証協会

 

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