伝統-天然醸造という製法-

家庭の醤油作りを原点に

わたしたちは田舎の小さな醤油屋です。
まだ自給的な地域の経済が元気だったころ産声を上げました。以来、消費者ともっとも身近な生産者(メーカー)になろうと努力してきました。
そうして今、こんなことを考え取り組んでいます。

農村ではかつて家庭で醤油を作っていました。自分たちが作った畑の大豆と小麦が原料でした。私たちは規模が大きくなっても、家庭の醤油作りを原点にしたいと考えています。いのちを育む食べ物が、工場ではできて家庭で作れないものであってはならないと考えます。

あまり知られていませんが、醤油の原料は、2001年の調べでは、脱脂加工大豆からできた醤油が全体の85%を占め、丸のままの大豆からできた醤油はわずか15%です。大徳では、昔ながらの畑の大豆を醤油の原料に加え、昔ながらの伝統の醤油作りを、未来を担う子供たちに伝えて行きたいと考えています。消費者の皆様に麹を提供して醤油作りに挑戦してもらう企画も始めました。使う人と一緒になって造ることは、小さな蔵(醸造会社)にしかできないことだと思っています。