
1986年。近所の仲間に励まされて地元の大
豆と小麦を使ったしょうゆ作りをはじめました。脱脂大豆から畑の大豆に変えたことでこれまで気づかなかった多くのことを知るようになりました。『環境と食
と健康』のページは、そんなことを少しずつ書き留めていきたいと思います。
日本はしょうゆがあるからソースが発達しなかったといわれるほど、しょうゆは和食の代表的な調味料で
す。しかし原料の大豆と小麦ということになると日本ではわずかしか作られていないという不思議な現実に突き当たります。2003年の統計によると大豆の自
給率が4%で小麦が13%、これでも一時よりは増えているといいます。室町時代(全国で家庭規模の生産がはじまった)から国内流通を始めたしょうゆの原料
が、当時から輸入であったはずはありません。
戦後日本の食料政策とそれに深く影響を与えたアメリカとの関係を紐解かねばならないでしょう。そして今日圧倒的な工業製品の輸出の見返りとし
て、世界最大の農作物の輸入国となった日本。畑から大豆も小麦も消えかかっていたのです。
危機感を持った国も「新たな大豆政策大綱」(1999年6月)などで生産農家への支援を強めたりしていますが、特筆すべきは市民と生産者が連
携して国産大 豆を増やそうと取組んでいる「大豆畑トラス ト」運動です。私も第4回の大豆
畑トラスト運動全国交流
会に参加して「家庭でできるしょうゆづくり」について話をさせていただきました。今全国54箇所に広がっているそうです。輸入大豆の多くが遺伝子組換え操
作をされている中で、安全な食べ物を求める消費者と生産者の結びつきは小さいながらも頼もしい動きです。
グラフ1)日本の 食糧自給率(カロリーベース)は最低

グラフ2)もっと もたくさんの農作物を輸入している国日本


大豆 畑トラスト運動とは
〜遺伝子組み替え食品いらないホームページより
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンでは市民自ら生産者と共に国産ダイズを作り、自給率をあげていこうとダイズ自給運動を始めることに
しました。そ
れが大豆畑トラスト運動です。市民がダイズ生産地の一定区画にお金を出し、生産者とともにダイズを作り、できたダイズを食べるという運動です(1口10坪
とし4,000円
位)。有機大豆の生産を行い、産直経験のある産地(山形・福島・茨城・千葉・静岡・長野・愛知・石川・広島・福岡など)を中心に広がり、今年は全国54箇
所に生産地が拡大しました。
お金を出したからといって手にするダイズの量の保証はありません。また、種まき、草取り、収穫、味噌作り・豆腐作りなどを生産地
へ行って生産
者とともに汗を流すことになりますが、農の現場を知り、生産者との繋がりを持てることに市民が魅力を感じていることもわかりました。収穫は10月下旬ごろ
から始まります。各生産地は申込者への情報発信に工夫をしています。千葉の寺本さんはダイズを10粒ずつ申込者に送り、プランターに植えて、畑のダイズの
生長
と重ねあわせてみてくださいとお便りしたところ、カラスよけをかぶせて大事に作っているようすを絵に描いて送ってきたりのほほえましい交流も生まれていま
す。また、キャンペーンでは遺伝子組み換えの輸入原料を使わない「非組み換え食品製造業者一覧」を作成、毎年には全国のトラスト生産者・参加市民に製造業
者も加わってもらい、全国交流会を行なっています。
詳しくはNO! GMO
Campaign 遺伝子組み換え食品いらないホームページで